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案山子のダンス

戯れに、小説など。照れますな。

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聖神社(その五百二十一)

さてしもあるべき事ならねば、打過ぎ通らせ給ひしかば、修羅道に著き給ふ。立寄りつくづく御覧ずれば、先づ娑婆にて父を人に討たせ、その敵を討たずして、死したる者と見えつるが、我と我が身を切りつ突きつ、一方(ひとかた)ならぬ苦患なり。此処彼処(ここかしこ)を見給へば、娑婆にありしに違(たが)はず、合図(あひず)の鉦(かね)、太鼓、貝(かひ)なんどを吹き立て、入り乱れ切り結ぶ。負けたる方は逃げて行き、勝ちたる方は勝閧(かちどき)つくり、閧(とき)の声矢叫の音、天地も響くばかりなり。「扨この苦患は何として、遁るべきぞ」と宣へば、「娑婆の軍(いくさ)のその時に、討つ敵をば鉦(かね)となし、剣(つるぎ)を撞木(しゆもく)と観念し、過去の因果は斯くの如し。未来は共に成仏と、思へば即ち解脱(げだつ)なるべし」とぞ申されける。

それをも打過ぎ、地獄の数々、何れ疎(おろか)もなく、呵責(かしやく)の責隙(せめひま)なし。罪人の叫ぶ声、怖しきともなかなかに、筆に書くとも及び難し。
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  1. 2014/11/14(金) 00:00:59|
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