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案山子のダンス

戯れに、小説など。照れますな。

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聖神社(その四百八十三)

斯く打物語らひて、「めでたく御酒(みき)を参らせよ」。「承る」と申して、若き女房御酌に立ち、とりどり御酒(みき)をぞ勧めける。
我が身も加へに参りつつ、「何の興も候はねども、この酒の由来を語り申すべし。抑(そもそ)もこの酒と申すは、忝くも妙法蓮華経の、六萬九千三百八十四字の文(もん)を以て回向(えかう)し、良薬(らうやく)に造りし薬の酒にて在(おは)します。
一つ参れば衆人愛敬(しゆにんあいきやう)、二つ参れば人に羨まれ、三つは思ふ事叶ひ、四つ飲めば身代(しんだい)定まる。五つは五体五輪(ごりん)と現れ、六つは六道(ろくだう)の沙汰(さた)を表(へう)す。七つ飲めば仏名(ぶつみやう)にかなひ、九つ飲めば国の主(ぬし)となるとかや。
殊に祝ひの御酒 (ごしゆ)なれば、九献(くこん)参れ」と勧められ、祝ひの献(こん)も通りければ、若君の御盃御台賜はり、「幾年月(いくとしつき)のめでたさよ」と、又御曹司に差し参らせ、暇(いとま)申して然(さ)らばとて、簾中深く入りにけり。
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  1. 2014/10/26(日) 00:50:20|
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