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案山子のダンス

戯れに、小説など。照れますな。

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聖神社(その四百七十五)

疾(と)く疾く出でて対面あれ」と許されければ、御台斜(なのめ)に喜びて、十二単(ひとへ)を引交(ちが)へ、緋(ひ)の袴を踏みしだき、あんせん王のけせう(ママ)の守を掛け、口に仏語を唱へ、我に劣らぬ女房達、数多引具して立出でたるその姿、玉の鬢(びん)づら花の顔容(かほはせ)色やかに、秋の月の遠山(えんざん)に出で、地水を照らす如くなり。


源は御覧じて、あはや是こそ大天狗の御台所と思召し、「実(け)にや女房は、過飾(くわしよく)に余りし者ぞとよ。是へ是へ」と御請じある。

御台座敷に直りつつ、若者をつくづくと拝み申す。ややありて御台申しけるは、「斯くと申さんも恥ぢがはし。然(さ)りながら自らが先祖を語り申すべし。

斯く申す自らも、娑婆の者にて候ぞ。国を申せば甲斐の国、処を申せば二橋(ふたつばし)、こきん長者と申して在(おは)せしが、そのこきん長者が一人娘の、きぬひき姫とは自らなり。
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  1. 2014/10/22(水) 00:36:12|
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